書家 山本祐司 −正統と品格 清新な雅趣の創造− 本文へジャンプ

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2006年掲載

清少納言と藤原行成

 

枕草子を執筆した清少納言。
三跡(平安時代の書の達人の3人)の一人の藤原行成。

この2人は親しかったようで、枕草子にも藤原行成が登場します。


藤原行成は、正二位、権大納言に昇りました。
書の達人として華々しい名誉の活動の記録が残っています。

行成の筆跡の遺品には、白氏詩巻、本能寺切、白氏文集切などがあります。
白氏詩巻は国宝として東京国立博物館に収蔵されています。

ちなみに、平安時代の仮名で書かれた和歌集に

伝藤原行成筆といわれるものがたくさんありますが、
これは伝称筆者であり、行成が書いたものではありません。

今からちょうど1000年前に行成が活躍していました。
清少納言と同時代にもてはやされた筆跡は
現在でも国宝として輝いています。

行成は、年中行事の書物「新撰年中行事」、20年間の日記である「権記」など
平安時代の貴族の世界を知る上での貴重な資料も
現代に残しています。