書家 山本祐司 −正統と品格 清新な雅趣の創造− 本文へジャンプ

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2007年掲載

リトアニア共和国を訪問して (2007年)

 

2007年7月にリトアニア共和国の首都ビリニュスを訪問しました。

ヨーロッパでの書の活動は初めての経験です。

招聘してくださったのは、リトアニア共和国の日本文化同好会で、

日本人の書家として初めて日本文化同好会にご招待いただきました。

 

1週間のリトアニア滞在で、5日間の書道講師をしました。

初日は「芸術としての書」をテーマに、通訳を介して3時間の講義。

書の発生から現代までの歴史と現代の書の姿についての解説です。

半紙を使って書法の実演をするときは、参加者から好きな言葉を聞いて

その言葉を半紙に書いてプレゼントして、最後に質疑応答もありました。

 

2日目以降は書道の実技のワークショップをしました。

筆に慣れる作業をしてから古典臨書と作品制作に取り組みました。

拓本や裏打ちについても解説しました。

 

講義の最終日は、日本文化同好会が用意してくださった

講義の修了証書を参加者に手渡しして、全ての講義が終わりました。

その後、合気道のイベントの会場に移動し、オープニングセレモニーで

5枚の大きな紙に作品を書くパフォーマンスをしてきました。

 

今回のリトアニアでの書道の活動を通して一番印象に残ったのは、

漢字がわからなくても、読み方や意味がわからなくても、

いい作品は、海外の方もいいと感じる、ということです。

 

現地でたくさんの作品を書いて、

これはよく書けた、と内心思ったものは、現地の方も感心してくださり、

うーんちょっとダメだな、と内心思ったものは、やはり同じように感じたようです。

 

言葉で説明しなくても、いいものはいいと言い、悪いものはそれなりの顔をする。

書の作品にはやはり普遍的な美が存在する、そう感じさせる体験でした。

 

作品の題材となる言葉と作品の表現技法が繋がっていて、

字形や線質にも美しさのある作品が、本物の書になりうると確信しました。

 

リトアニア共和国の首都ビリニュスはたいへん美しい街でした。

日本からリトアニアまで、書道用具を担ぎながらの一人旅でしたが、

いろいろなことが印象に残る素晴らしい旅になりました。

 

最後に、リトアニア共和国の “Tekancios saules”klubas のホームページより。

2007

July 24-29 club invited to come to Lithuania a professional Japanese calligrapher and artst Yuji Yamamoto. He delivered a lecture "Calligraphy as an art form" and taught calligraphy classes. We were fascinated by his skills and mastership. Participants of his classes got a lot of his works as a gift, and the club got a very needed calligraphy teaching material.

We are very grateful to company JTI Marketing and Sales for supporting realisation of our old dream to invite a professional Japanese Calligrapher Yuji Yamamoto to visit us in Lithuania, his lecure and a seminar.