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石川丈山と富士山
石川丈山。京都の詩仙堂で隠棲生活をしていた文人。
愛知県安城市の出身で、徳川家康の家臣をしていた人です。
大坂夏の陣のとき武功も立てましたが、理由があり武士をやめました。
儒学、庭園、漢詩、茶にも精通していて、煎茶の祖ともいわれています。
今に残る京都詩仙堂のほか、東本願寺の渉成園の作庭も丈山と伝わっています。
その丈山の有名な漢詩、富士山。
仙客来遊雲外いただき (いただき・山冠の下に真頁)
神龍栖老洞中淵
雪如がん素煙如柄 (がん・糸扁に丸)
白扇倒懸東海天
神仙が来て遊ぶ、雲の上の山頂。
富士山の池には龍が長く住んでいる。
山の雪は白い絹のようであり、
山から立ちのぼる煙は、柄のようにすっと伸びている。
その姿は、白い扇をさかさまにして、日本の空に掛けたようである。
これは漢詩を吟じる、詩吟の世界でも有名な漢詩です。
詩吟と書の実演を一緒に演じる書道吟などでも、
きっとこの漢詩は行われているのではないでしょうか。
ある場所でこの漢詩を大きな布に書いて見せたら、
詩吟をやっている方が吟じてくださいました。
しばしば、私は書道実演でこの漢詩を書きますので、
ここにご紹介しておきます。
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