山本祐司 書道 作品 実演 教室





文字の歴史 (2009年掲載、2019年改訂)

文字の歴史

 

中国の文字の歴史は、およそ3300年前(殷時代)から始まっています。
日本の文字の歴史は、およそ2000年前(弥生時代)から始まっています。


中国を左側、日本を右側にして、それぞれの時代順に並べて、
ごく簡単に、文字の発達に関することを書いてあります。

 

 

中国の文字の歴史

 

○新石器時代 B.C.5000~B.C.2500

 山東省、陝西省の遺跡から、

 「刻画符号(刻符)」が発見される。

 ⇒これは、現段階では文字として

 認められていない。

 文字列として意味を成していれば、

 文字と認めることができる。

 

○殷時代(B.C.1550~B.C.1025頃)

 B.C.1300頃(約3300年前)の殷時代の

 遺跡(殷墟)から

 「甲骨文」、「金文」が発見される。

 「甲骨文」は、亀甲と獣骨に刻された文字。

 「金文」は、青銅器(金属)に鋳造または

 刻された文字。

 

○西周時代(B.C.1025頃~B.C.770)

 「甲骨文」は少なくなり、

 「金文」が数多く作られる。

 

○東周 春秋 戦国 時代

 (B.C.770~B.C.256・B.C.221頃)

 「金文」が数多く作られる。

 B.C.500頃(約2500年前)から、

 肉筆(筆で書いている文字)の

 「木簡」、「竹簡」、「帛書」が書かれる。

 B.C.400頃(約2400年前)から、

 石刻(石に文字を刻ること)が作られる。

 

○秦時代(B.C.256・B.C.221頃~B.C.206頃)

 始皇帝の文字統一。

 統一した文字を「小篆」という。

 主流の書体は「小篆」。

 通行体(普段づかいの文字)として、

 「秦隷(隷書)」が発生。

 

○前漢時代(B.C.206~A.D.8)
 新時代(8~23)

 後漢時代(23~204・222頃)

 前漢の主流は波磔のない「古隷」。

 通行体として「章草」(後に「草書」)が

 発生。

 後漢の主流は波磔のある「八分隷」。

 通行体として「行書」が発生。

 蔡倫が製紙法を改良する(A.D.105)。

 いつ頃から紙が存在したかは不明。

 石刻が数多く作られる。

 簡牘(木簡、竹簡、帛書)が数多く書かれる。

 (古隷と八分隷をあわせて「隷書」という。)

 

○魏 呉 蜀(204・222頃~265・280頃)

 西晋時代(265・280頃~317)

 この頃には「楷書」が成立。

 漢字の5書体(篆隷楷行草)の

 すべてが完成。

 

○五胡十六国(317~386)

 東晋時代(317~420)

 この頃には、

 楷書、行書、草書が主流となる。

 王羲之(303-361)

 



○隋時代(581~618)

 

〇唐時代(618~907) 

 初唐の三大家(洗練された楷書)
 欧陽詢(557-641)
 虞世南(558-638)
 褚遂良(596-658)

 

 

・漢字の5書体の完成後は、

 「楷書、行書、草書」を中心に

 芸術的な磨きがかけられ、

 洗練された書風を展開。

 

・明時代の董其昌は、

 著述の「容台別集」で、

 各時代の様式として、

 「晋人の書は韻を取り、唐人の書は法を取り、
 宋人の書は意を取る」と述べる。


 各時代の書の様式は、

 「晋韻、唐法、宋意、元明態、清学」とも

 いわれる

 日本の文字の歴史

 

 

 

 

 

 

 

 



○縄文時代(~B.C.400頃)

 日本語を表記する文字は

 存在しなかったと考えられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






○弥生時代(B.C.400頃~A.D.300頃)

 中国の前漢時代から作られている

 「半両銭」、「五銖銭」という銭貨が

 弥生時代の遺跡から出土。

 57年に「漢委奴国王」金印。




 

 

 

 

 

 

 

○古墳時代(300頃~552)

 5世紀(400年代)に作られた青銅器に、

 日本語が表記されている。

 ⇒「楷書」で書かれている。

 漢字の発音を借りた、当て字である。




○飛鳥時代(552~710)

 奈良時代(710~794)

 遣隋使派遣(607年)。

 遣唐使派遣(630年~)。

 万葉集(759年頃)成立。

 万葉集は漢字(当て字)で書かれる。

 この頃の日本語の表記は

 「楷書」「行書」「草書」を
 当て字として
使用。

 

○平安時代(794~1192)

 9世紀(800年代)に「カタカナ」が発生。

 漢文(中国語)の訓読用として考案。

 9世紀後半(800年代後半)に

 「仮名」が発生。

 遣唐使廃止(894年)。

 国風文化が発達。

 905年に古今和歌集。

 漢字、仮名ともに芸術的な磨きが

 かけられ、和様の書風を展開。

 

○明治33年、小学校令。

 「仮名」は
 「平仮名」と「変体仮名」
に区別。

 一音一字の仮名表記になる。